久しぶりの投稿となりました。ここでは、過去に購入した書籍の中からブックレビューとして、紹介致します。
紹介する書籍は、新聞の書評欄やAmazonの関連書籍等で、私が過去に購入したものですが、積ん読してしまっている本が多くあるので、今後不定期ですが紹介していきます。
今回紹介する書籍は、
「一生食えるプロのPDCA」 清水久三子 著(かんき出版)です。
この本は、序章~第5章にて構成されていますが、大きく2つに分けてみたいと思います。なお、この分け方は本の内容から私なりに分けたものです。
序章~第1章:PDCAの使い方→総論的な内容
第2章~第5章:PDCAを具体的に使ってみる→各論的な内容
この記事では、序章~第1章を中心として、私が仕事や勉強の中で感じたことを本の内容と関連付けて、PCDAは有効に活用すれば、自分自身のレベルアップにつながる点について、書いてみます。
第2章~第5章は、別の記事にてアップする予定です。
なおこの本では、著者が重要であると考えられている箇所は、太字で強調されていますが、私が引用させて頂く箇所は、太字の箇所と一致しない点は、あらかじめご承知おきのほど、お願いいたします。
PDCAは、まず出口から決める
あるべき姿の仮説=ゴール仮説
引用元:「一生食えるプロのPDCA」
仕事や勉強において、何かを進めるとき、一定の成果(結果)を得ることを目標としてフラッグ(旗)を立てることが必要となります。このフラッグがないと、糸の切れた凧のように周囲の環境に流されてしまいます。P(計画)は、ゴール(出口)に到達するための方法を決めるための手段となります。
試行錯誤を恐れず行動を起こす
行動を早く起こして、失敗して学び、改善しながら結果を出していく。
引用元:「一生食えるプロのPDCA」
この言葉は、私にとっても重たい言葉です。他のブログでも「試行錯誤」について投稿していますが、行動を起こすのに時間がかかってしまうことが多くあるからです。このブログ自体、読者の方へ私が感じたことをお伝えしつつ、自分に対し行動を喚起するものでもあります。仕事においても、失敗という結果だけで責められることを恐れて、早く行動が起こせない、悪い癖が付いてしまっているため、とにかく出口を決めたら、それに向けて行動を起こす。行動を起こさない間に失った時間は、失敗して改善に向けた次の方策を打ち出すまでの時間以上に無駄となるリスクがあります。もちろん、扱う仕事にもよりますが、行動のプロセスにおいての試行錯誤の段階で、色々なことを悩みそして考えるので、先を読むことも出来てくると思います。失敗を恐れすぎるあまり、考えないことを続けてしまうと、他人任せでそれこそ糸の切れた凧のように迷走してしまい、ゴールに到着出来なくなってしまいます。まずは、小さなことから習慣付けていき、他人の評価を気にしすぎない。ここから始めていく方が良いのではないでしょうか。
一度の試行錯誤では足りない
PDCAサイクルはいかに試行錯誤を続けられるかが勝負です。
引用元:「一生食えるプロのPDCA」
一度の試行錯誤をしただけで、止めてしまう。従来の学力テストのように、あらかじめ、答え(正答)があるものではないことを理解しておく必要があります。一般的なセオリーみたいなものは、書籍やネット等で見つかるかもしれませんが、それが現在の置かれている自分の立ち位置で当てはまるとは限りません。この場合、むしろ自分の経験や勘を大事にすることで解決の糸口が見えてくることもあります。この経験や勘については、今の時代、作業の標準化には障壁となるものであり排除すべきとの考え方もあります。確かに、誰がやっても同じ結果を求められる作業等では、正解があらかじめ用意されていて、経験や勘のような感覚的なものを使う余地はないのかもしれません。しかしながら、現在のような非常に不透明な時代においては、これまで正解とされてきたものが使えなくなる可能性が非常に大きくなります。新たな正解は、試行錯誤の中でしか見つけ出すことが出来ない可能性が大きくなります。その時、経験や勘のような感覚的なものは、より重要性をましてくると感じています。
したがって、与えられた答えがない以上、何度も試行錯誤を繰り返し、自分の出口が見えてきた時、初めて答えが見つかることとなります。
PDCAの必要性を自ら感じる
PDCAは周囲に強制されてやらされるようなものではありません。自分から「こうしてみてはどうだろう?」「こういう結果になったということは、次はこうしたらいいのでは?」という考えが、回しているうちに勝手に湧き出てくるものです。
引用元:「一生食えるプロのPDCA」
他人から言われて、仕方なくやるのは面白くないし、長続きしません。仕事においても、「PDCA」という言葉自体よく耳にしますが、なかなか実践しているケースはあまりありません。むしろ、「PDCA」を意識している間は、本当の意味で実践したとは言えないかもしれません。行動した結果を振り返ったときはじめて、PDCAを実践した、と感じる方が実践的かもしれません。
PDCAは仕事だけで使うものではない
「行動→学び→積上げ」エンジンが高速回転していて、仕事と生活の隔てはなく、両方含めたライフスタイルがどんどん進化していること
引用元:「一生食えるプロのPDCA」
通常「PDCA」を仕事の進め方として教わることが多いと思います。それ以外では、あまり活用されるものではない、という印象でしたが、仕事以外の勉強をするようになり、自ら立てた計画を実行し振り返る中で、結果としてPDCAを実践していると感じました。勉強も受けの姿勢ではなく、自ら考え行動し試行錯誤しながら、積み上げていく。仕事においては、言い尽くされている分、頭打ちになってしまっていると感じます。一方、自分の勉強においては、自ら考え行動をすることで、PDCAを実践で活用できる可能性が広がります。
このように、PDCAはこれまで視点を変えていくことで、新たな可能性が広がります。