基本を押さえた上で体系的な理解へ
英文法の積み上げ学習について、過去に投稿しました。
問題演習を通じ、基本となるポイントを押えます。この問題集はレベル別に中学英語から大学入試までの問題が多数取り上げられていますので、知識の整理と自分の苦手な分野を把握することができます。
この段階で、基本事項を押さえ問題への対応力(選択肢から適切なものを選ぶ、与えられた語句を並べ替えるなど)はある程度身に付きますが、それだけでは入試の英文法対策といった限定的なものになりがちです。
英語の文章を適切な日本語に置き換える(英文解釈)、伝えたい日本語の文章を英語に置き換える(英作文)、これらの作業をスムーズにできるようになるためには、英文法を使いこなす必要がああります。
具体的には、以下の点を意識しながら英文法を使うことが重要となります。
①英文解釈では、英語のルールである英文法のどの分野を使い日本語らしい文章にするのか②英作文では、どの分野の英文法を使えば、日本語に近い英文が出来上がるのか
体系的な理解をするために必要なこと
基本を押さえるためには、最初覚えることが多くなりますが、全てを覚えようとすると無理が出てきてしまいます。
問題を解いて正解・不正解の◯✕を付け、解説を読むだけでは英文法の理解としては十分ではありません。
体系的な理解をするためには、ノートを活用します。各問題の共通項を洗い出し、必要により図解さらには自分の言葉で完結にまとめます。
ここで注意したいことは、きれいで完璧なノートを作ろうとしないことです。ノートの目的は、自分の頭の中で英文法が整理でき、引き出しを増やすことです。
どうやってノートを使うか
私の行っている方法は、次の通りです。
①左ページに問題文および自分の解いた答えを書く。このとき右ページは空けておく。
②答え合わせをして、解説を読む。
③英文法の参考書を読みながら、右ページに自分の苦手な部分や図解して整理しておきたい分野を書き込む。
左ページに問題文と自分の答えを書き写す
現在、使っている問題集はこちらです。
右ページに図解や自分の言葉でまとめる
よく使う英文法の参考書はこちらです。
この本は、主に高校生向けに書かれたものですが、説明もできるだけ難しいことを使わず、短い文章で分かりやすくまとめられています。
左ページに問題文と回答を書き写し、右ページにポイントをまとめたノートの一部がこちらです。

問題文のテーマは「時制」ついてだったので、このページでは過去時制を中心にまとめました。問題番号とまとめのページを無理に合わせようとすると、ノートを作ることに時間がかかりすぎてしまいます。問題文は該当するページをめくりながら確認すればよく、それも復習になります。
最後に
今回取り上げました、問題集および参考書は出版年が少し古いかも知れませんが、大学入試合格のために最新の傾向を追っているわけではなく、英文解釈や英作文を理解するために英文法を使いこなすことが目的ですので、自分が読んで分かりやすく、取り組みやすいものを選びました。
最近は、予備校講師の方が書かれたものを中心に多くの参考書や問題集が出版されていますが、出版年の新しい古いに関わらず、ご自分のレベルと読んで納得できる記述がされているものを使い込んでいくことが大切である、と思っています。
ここまでお読みくださり、ありがとうございます。