社会人の勉強

英作文の積み上げは、思考のプロセスを用いて日本語をリライトするところから

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英作文は日本語のリライトから始まる

過去の記事の中で、受験英語を使った英語の積み上げ学習について、書いてきました。

・英文法

レベル別問題集を使った英文法の積み上げ

・英文解釈

文章の係りを理解した英文解釈の積み上げ

この記事では「英作文」の勉強において、実際にやってみたことを書いていきます。

英作文を、本格的に勉強するのは高校の時以来です。当時は、授業の中でテキストにある問題文を何となく構文を使って英訳しただけの記憶しかありません。

社会人となり、久しぶりに勉強してみて思ったことは、英作文は英文法の知識も必要ですが、さらに日本語の読解力が要求される、ということです。

どういうことかと言いますと、日本語は同じ意味でも様々な言い回しがあるため、英語の構文や単語がどれに当たるのか、検討をつけなければならない。そこで日本語の読解力が要求されることになります。

実際に作業の中で検討をつけるには以下の点が難しい、と感じています。

  • 問題文の日本語をそのまま英語に訳すと、おかしな英文になることが多い。
  • 実際に使われる英文に近づけるため、日本語をリライトする必要がある。

日本語をリライトするには、様々な日本語の言い回しをしておく必要があります。しかしながら、限られた時間で読解力をつけるのは至難の業。英作文の勉強をするには、日本語のリライトをするのに適した実践形式の問題集が必要となります。

英作文で使用した問題集の紹介

私が使用した問題集はこちらです。

「はじめる編 英作文のトレーニング」新装版

この問題集を選んだ理由は、以下の通りです。

・「和文和訳」について詳しく書かれている。

→いきなり構文、文法事項から答えを出すのではなく、日本語をリライトから導き出す。私が日本語をリライトする際、考えていた表現の解説がズバリされていたことが何度かありました。リライトがズレていないことを確認するのにも大変役立ちました。

・解答例が複数提示され、それぞれにポイントが説明されている。

→英作文では日本語のリライトの仕方により複数の回答があるため、解答例は複数出てきます。ポイントも「和文和訳」を通じた英語表現の置き換えが丁寧に説明されています。

・基本の文法事項、頻出熟語が補足されている。

→以外と忘れている、英文法や頻出熟語が簡潔に説明されていて、ここでも復習になります。

英作文の作業内容

実際の英作文学習では、❶~❹の作業を実際にノートに書いて進めました。

❶「思考のプロセス」で日本語をリライトする

ここでは、実際に自分で考えて日本語をリライトする作業です。間違ってもいいです。答えを見る前に自分で考えたことを書き出します。間違えたことにとり、その差を理解できます。大きな収穫です。

❷日本語をフレーズ単位で区切り、英訳してみる。

区切りの良い単位で、英訳してみます。述部が名詞または動詞で区切るのが訳しやすいです。ここでも、まずは自分で考えた答えを書き出してみます。

❸英文法で学習したことを思い出しながら、並べ替えてみる。

❷の作業で、書き出した訳文を英文法や構文の知識を総動員して、並べ替えてみます。仮に英文法や構文に不安があれば、参考書や検索で調べます。

❹解答例と見比べながら、できた点、できなかった点をノートに補足する。

実際の解答例と見比べながら、間違った点を赤ペンなどで訂正します。

・実際に作業したノートの写真

最後に

ノートを作る際は、問題文を1つずつ書き出し、自分の考えた答えと解答例を比べます。ここでは出来の良し悪しにこだわるのではなく、自分で考えた答えを書き出す。解答例と自分の答えを比べてみて、その差を理解することが英作文の上達する第一歩です。

英作文は日本語の読解力とも繋がってくるので、普段から読書などで日本語に慣れ親しむことも必要となります。

これはどの勉強でも言えることですが、最初に取りかかった問題集を繰返して、自分のものにすること。書店にはたくさんの問題集がたくさん並んでいるので、どれも良さそうに見えてほしくなってしまいます。しかし、これは経験から言えることですが、買ってしまうと急に飽きてしまいます。中途半端に目移りして他のものをすると、また一からのスタートとなり、身に付くまでの時間が余計かかることになります。

問題集を買って、ノートを作る目的は何か?

受験生であれば、受験に合格することが大きな目的となりますが、社会人の場合、そこから自分の人生において、レベルアップすることが一番の目的になる、と考えています。

具体的内容は人それぞれですが、英語を通じて日本語だけでは収集し得ない情報を読み取る機会もできてくるでしょう。問題集はそのためのスタートにすぎず、これからたくさんの情報に接する中で、作ったノートも時間が経ち忘れたことを思い出すきっかけとなるものです。

最後まで、お読み頂きありがとうございました。