読書

PDCA思考_行動に始まり行動を振り返る(最終回)

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ここまで、2回にわたり、

「一生食えるプロのPDCA」 清水久三子 著(かんき出版)の中から、

PDCAについて私が実際にやってみて感じたこと、失敗したことなどを書いてきました。

最終回では、タイトルの中にもある「振り返り」を中心にまとめていきたいと思います。

振り返りにも深掘りが必要

本の中では、ダメな「振り返り」パターンとして、次の3点が書かれています。

NGパターン① 「結果」以外、振り返っていない

NGパターン② 振り返っても、責任追及と決意表明で終わっている

NGパターン③ 思い込みや先入観によって、きちんと振り返れていない

引用:「一生食えるプロのPDCA」より

NGパターン① 

「結果」以外、振り返っていない

 計画を立てて、実行してみても「振り返り」自体をしていないケースもある中、「振り返り」の行為自体は間違いではない、と思いがちです。私自身も仕事や勉強の中で、結果のみを見て原因やその後の対応策を深掘りせずに、再計画をして期日を後ろ倒しにするケースが多くありました。仕事をしている立場からは、このご時世、「成果主義」により、結果が出てなければ評価が下がってしまうことになるため、結果のみに一喜一憂になるのも無理はないと思います。

 しかし、単に期日を後ろ倒しにしただけで、よい結果が得られるかどうか、同じ(ダメな)結果になる可能性が高くなります。やはり、行動パターンを変えるためにも、失敗(あるいは)成功した原因を考えることは,必要となります。

NGパターン② 

振り返っても、責任追及と決意表明で終わっている

 特に、よくない結果だった場合、「自分には無理だった」とか、「あの時は気持ちが入っていなかった」など、その場だけの反省になっていることが多くあります。これ、私も意識しないうちにやっていることがあります。

この本では「反省」ではなく、「内省」という言葉を使われています。

内省は自分と向き合い、自分の行動を振り返って気づきを得て、「どうすればいいのか」と未来に結びつける考え方

引用:「一生食えるプロのPDCA」より

過去だけでなく、先につながる振り返りを意識することが大切になります。

NGパターン③ 

思い込みや先入観によって、きちんと振り返れていない

 結果だけを見て、一喜一憂してしまうことが多くあります。例えば、試験の点数が自分の想定していたものと比べて、悪かった(良かった)場合、感情的になって冷静に捉えることが出来なくなるケースがあります。

 自分を高い所から俯瞰する冷静さも持ち合わせたいものです。

知識+知恵+見識は人を助けるためにある

最後に、この本を読んで私が、特に印象に残った内容を書いてみたいと思います。

これまで、仕事や勉強をしてきた中で、「知識」だけでは何の役にも立たない。「知恵」も必要なのは、私自身も認識していました。

簡単に書くと、以下の様になると考えています。

・知識とは、書物やネット等から得られる、知られている事実や事象。

・知恵とは、知識を使って物事を解決したりできる方策。知識を応用できる力。

漠然とこのように考えていましたが、本書ではこれらに加えて「見識」という言葉がありました。

見識とは実践を経て深く広く得られた学びであり、人を助けることができる力

引用:「一生食えるプロのPDCA」より

これまで、自分の枠だけにこだわりすぎて、「見識」についてはこの本で知ることとなりました。

人を助けること、これまでの仕事や勉強において、何か人の役に立てているか、改めて考えされられました。

このブログも、まだまだ足りないところが多いですが、少しずつでも読者の方々に役に立てるような文章を書ける様、微力ながら発信していきます。

以上、3回にわたり、私が気になった点を中心に書いてきましたが、この本では仕事のタイプ別PDCA活用法など、参考になることも多く書かれていますので、ぜひ手に取って頂ければと思います。

ここまで、お読み頂きありがとうございました。